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離婚・修復コンサルの現場から(プロの見解)

事例を元に離婚・修復について読み解く

行政書士松浦総合法務オフィス

友人からの相談であれば気付くことでも、いざ自分自身が問題の渦中におかれますと、普段見えることでも、意外と見えなく・分からなくなるものです。結果として、感情に任せて動いてしまい憎み合いになり、傍からみて、どちらが悪いとも言えない状況になったり、修復をするつもりの行動を読み違えて、より相手方の離婚の意思をより固めてしまうということも、よくあることです。
そういった点につき、普段私が思う点について、コメントをさせていただきます(随時更新)。

離婚原因(真実としての)を把握していますか?

離婚請求の理由が曖昧・・、たとえば夫から妻に対するものでいえば、

(1)家事がおろそかであり、いつも部屋が汚い
(2)先に寝ている/朝起きない
(3)最近、化粧もせず、男女関係としての努力をしていない
(4)働いてくれない
(5)上で列挙したような事が積もり重なった・・

というように、これ、という決定打がなく、ただ「積み重なった」という点を主張してくる場合は、異性関係のある可能性が高いと言えます。
もちろん中には、そうではないケースもあります。けれど、実際、当職の元に上のような理由でご相談に来られ、深く話しを聞いてゆきますと、「実は異性関係が・・」というのは、本当によくあります。また、相手方配偶者から上のような事を言われたということで、その後をウォッチしておりますと、やはり異性関係が出てくるものが多いと言えます。

離婚は、お金を減らすことになります(共有財産を分けるわけですので)、場合によっては慰謝料を要求されることもあり、また時間も、労力も掛かり、仕事にも影響をしかねません。それは誰もが分かることで、にも関わらず、それだけの負担をしても離婚がしたいというのは、余程の事情(具体的で決定的な)があるか、異性関係ということになるわけです(さらに、余程に急いでいて、慰謝料も積極的に支払う姿勢を見せる場合には、浮気相手が妊娠をしている可能性もあり得ます)。

なお、上述は、夫側に限るものではありません。妻側からの離婚請求にも言えることで、当職の実務経験上、「実は好きな・付き合っている人がいて・・」というご相談は多く寄せられます。
上のような事は、友人からの相談であれば分かることでも、自分が対象となれば、「内に限っては」「相手方の様子を見ていると、浮気はないと思う・・」と考えてしまうところです。

ちなみにではありますが、「離婚原因はどうでもよい・・、離婚請求をされている現状をどうにかしたい」とお話しをされる方もおられます。けれど、原因はどうでもよいものではありません。

離婚を進めるにしても、修復をするにしても、その真意としての原因が分からなければ、自分の思うように進めることはできません。相手方に異性関係があるのに、幾ら一生懸命、よい夫・妻になろうと努力をされても、問題は異性なのですから、そこを排除しなければ、相手方配偶者はなかなか戻ってはこないわけですから。

なお、真意が分かると、つい追求をしたくなるわけですが、それは正しい進め方とは
思えません。仮に慰謝料を取得したいとしても、開き直られて、「なら訴訟にして・・」と言われるのも困りものですし、修復を目指す場合には、その話し合いの前に感情戦となれば、よりそのハードルは高くなってゆきますから。

感情的になって当然な状況ですから、難しいところでもありますが

(1)自分が何を求めているのか
(2)それを取得するためには、どう動けばよいのか
(3)何をしてよくて、何をしてはいけないのか、

という点を見定めて進まれてください。ご相談はいつでもウエルカムですよ。

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