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親権,養育費,子供と絶対 一緒にいたい方へ“離婚おきがる相談室”
①離婚に関わる子どものはなし |
離婚の前後で最も心に負担を強いられるのは間違いなく子どもさんです。
子連れ離婚はパワーのいるもので、多くの方が離婚後に厳しい生活をされているのが現実です。
しかし、仕事、子育てに大変だったとしても、それ以上の負担を強いられているのが子どもであることは、離婚という壁に苦労されているあなたならきっと分かっておられるはずです。
子供はしっかりしているように見えても、大人が思っている以上に未熟ですし、これからの人格形成にも環境が大きく影響してくることは間違いありません。そして、両親の離婚は確実に子ども達の将来に影響するはずです。
しかし、さまざまな事情で離婚が避けられないということは当然あります。ですから、どうか子供にとってできるだけ負担をかけないよう配慮してあげてください。
「そんなの当然でしょ」と思われたあなたは本当にすばらしいと思います。みんながあなたと同じ気持ちをもっていれば、それだけで救われた子ども達もたくさんいたことでしょう。
ただ、離婚は思った以上にパワーのかかるものですから、時には我を忘れそうなことも、もしかしたらあるかもしれません。そんな時は、子供のためと考えて、力を振り絞って、カウンセリングや相談センターなどで、話を聞いてもらい気持ちを整理することもよいかもしれません。
日本には諸外国のようにカウンセリングをうけるという文化はあまりないようで、また離婚のこととなればなおさら縁遠いものかもしれません。けれど、話をすればもやもやが整理されるかもしれませんし、他人であるカウンセラーであれば友人に話をするよりも本音を話せるかもしれません。ですから、我を忘れそうになった時、カウンセリングも検討してみてください。
生意気にも長々と書きましたが、最後にもうひと言、生意気を言わせてください。
子供の権利は“一人の人間としての権利”です。親の勝手で振り回されてよいものではありません。
何人たりとも自分以外の権利を恣意的に扱うことはできません。それがたとえ親であっても。
こうしたことを考えたうえであらためて面接交渉、養育費、戸籍などを見つめてみると、相手(夫・妻)との話し合いも少し違ってくるかもしれません。
②絶対に子供と一緒にいたい方へ~父親は親権を取得できるのか?
日本では、円満、友好に離婚することが少ないようで、離婚条件の話し合いがなかなかスムーズにはいかないようです。特に最近では、父親側が子どもの引き渡し(物を引き渡すようで、あまりよい言葉ではないですね)を要求するケースが多くなってきていて、今まで以上に親権や面会交流権の話し合いが長引いているのを目にします。
実際うける相談の中でも、「どうすれば確実に親権を獲得することができるのか」という話は多く「確実に子どもと一緒にいられる方法が分かるまでは相手との話し合いは進められない」と強い意思を持っておられる方もおります。
●どうすれば確実に子供といっしょにいられるのでしょうか?
正直申しますと、絶対の方法はありません。
けれど、親権や面接交渉権の話がこじれれば、調停に持ち込むことが想定され、そうであれば、調停で「妻(夫)側と一緒にいる方がよい」と言ってもらえるための材料を用意しておけば有利には進むでしょう。
では、調停で何を材料に親権者の適格性を判断するのかを見てみましょう。
子どもを任せられると判断される材料
“どちらの親に子供を任せれば健やかに育っていけるか”
① 子供への愛情の度合
② 子供と親との結びつき度合い
③ 子供の養育に対するかかわり方の実態
④ 性格
⑤ 生活状態
⑥ 経済状態
⑦ 子供を養育する環境-など
もっと簡単に具体的に言えば?
言葉一つをとればなにやら難しいことを言っていて具体的に何を証明すればよいかが分かりずらいかもしれませんが、特に難しいことではありません。子どもの立場にたって、住まいのこと、学校のこと、お金のこと、
お母さん(お父さん)お母さんが仕事の時は誰が面倒をみてくれるのか、など、思いつくものを一つずつ説明し、証明できるようにしておけばよいのです。
そういった一つ一つを丁寧に考えて実行し、調停までに就職先を決めたり、就職活動をしていたり、また両親と一緒に住む、近くに住むなどして準備をしていれば、それは子供への愛情を示すことになります。
それと、今後の生活計画や子ども将来についてどう考えているのかなど、これから先のことを考えているという点もプラスになるとおもいます。
また、心と身体の状態にも注意してください。
病気や精神が不安定な状況であれば、それはマイナスです。ただでさえ離婚には重圧が伴いますから、「ちょっとおかしいな」と不安を感じたら、早めに病院やカウンセリングをうけられるとよいですね。
最後に、NGポイントを書いておきます。
それは、「私なんかが子どもの面倒をみていけるかしら」という気持ちです。
ただでさえ今が精一杯な時期でもありますし、新しい生活が始まるわけですから不安がないなんてことはありません。けれど、なによりも子どもが一番不安なのですし、両親の片方と離れてくらすことになるわけですから余計にさびしい思いをさせます。親権をどちらがとるかというのは、夫婦だけで選べるものではなく、ある一定の年齢であれば子供の気持ちも尊重して決めるものです。子供の気持ちも聞いてあげてください。
やっていけるかではなく、やっていかなければなりません。そしてその気持ちが子どもにも伝わる必要があります。親権を真剣に考えているあなたですから、絶対にがんばれるはずです!微力ながら私も全力でサポートしますよ。
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離婚おきがる相談室”子供の親権、養育費を取るために
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※ 父親が心から親権を欲するのは良いことだと考えています。母親、父親、双方共に親であることに変わりありませんし、中には状況をお聞きするかぎり、父親が親権を取得した方がよい場合もありますので。当職への相談は、男性が多く、全てのお話しをそのまま鵜呑みにはしておりませんが、ただ、母親側が子どもさんを虐待しているにも関わらず、相手方から慰謝料(正確には解決金ですね)を取得すべく、交渉材料にしているケースもあり、また8年以上別居しながら父親が子どもさんを育てていて、突然連れ去られてしまって途方に暮れているというケースもあります。ですので、一概に母親がよい、父親がよい、と言い切れるわけではないわけです。争いになってしまうことは、望ましくはありませんが、両親共に、“お子さんにとって”という部分に信念を持って親権を主張してもらえるとよいですね。なお、本来はしたくは
なお、本来はしたくはない方が多いのですが、面会が実現できず、やむを得ず、面会交流の調停を申立てる方がおられます。そして、その方々が書かれる面会への思いに関する文書を拝見する機会がございます。そこで思うことがあります。それは、文書の中で、如何に父親としての面会の権利があるのかという主張に終始しているパターンが多いということです。当然、言いたくもなることは多いと思います。相手方の代理人である弁護士さんに面会のお願いをしても、つれない返事ばかりですから、権利を主張したいという気持ちは分かります。けれど、文書の中で権利ばかりを主張しても、相手方の気持ちが動くことはあまり期待できません。お子さんに会いたいですよね。そしてそれは単に会いたいというだけではなく、「今、子どもはどうしているんだろう」「どんな生活をしているんだろう」「困ったことはないだろうか」「どんなものを食べてるのか」「今、興味のあることはなんだろう?」「勉強は大丈夫かな」等、普段一緒に暮らしていたら、当り前に目にしていたり、考えたりしていることを知りたいのではないでしょうか。
当職としては、もちろん父親としての権利主張も必要だと思います。けれどそれと同時に、子どもさん自身への興味を言葉にしてみることも考えてみてください。忘れてはいないと思いますが、実際には見えなくなってしまっていることもあると思います。今一度、ご自身の気持ちを言葉にしてみることを意識されてみてください。