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離婚と修復の選択~正しい迷い方とは?

 

1、離婚と修復の選択~正しい迷い方とは?

行政書士松浦総合法務オフィス

表題の件ですが、これは皆さん当然に迷っておられるということかと思います。仕事や子育て等、日常の生活に追われて考えられないという方もいれば、考えないようにしているという方もおられると思います。

もちろん、気持ちのすれ違いや、問題の積み重ねによって限界まで考えた結果をもって、当職の元へ相談に来られる方が多いです。けれど、当職としては、一つの結論にいたる前に、ご相談をしていただければという気持ちを強く持っています。理由は、ご本人様が納得できる方法で、納得のできる方向を見つけていただければと切に願うからです。また、悩み尽くしも必要かもしれませんが、悩みだせば底が見えなくなりますから、気がついた時には、すでにメンタルを崩していたいというのは女性、男性問わず、よくあることだからです。

さて、本題に入りましょう。離婚か修復かに迷う方がどのように進めているのか等、そこに触れていきたいと思います。

2、迷うことの方が当り前ですよ

離婚を進めるべきか、修復できるのか、まだ自分の中で方向性が定まらないです。どうしたらよいでしょうか?」。これはご自身の中にも浮かんでいる言葉かと思います。そして当然に、このフレーズでのご相談は多いものです。そして、ご相談者の方は「こんな相談ってありますか?こんな定まらない中でお伺いすることはできませんか?」とも言われます。

結論としては、ご相談いただければありがたいですし、そもそも迷う事自体が当然のことかと思っています。暴力やモラハラ(モラルハラスメント)等で苦しんでいる方であっても迷います。たとえば、友人や知人などに相談をすれば、「早く離婚した方がいいよ」と言うかもしれませんよね。

けれど、母親、父親の立場であれば(1)子どもから父親・母親を奪ってよいのだろうか(2)経済的な心配がある(3)大学まで行かせてあげられるだろうか(4)自分が我慢をしていればよいのではないか(5)子の成長を見られなくなる(6)父親不在が子に与える影響はどうなのか(7)もう少し努力してみればうまくいくのではないか、(8)男女の関係として好きどうかは分からないけれど情はある等、迷う要素の方が多いと感じています。

離婚と修復に迷う方の心の声

もちろん、性格やご夫婦互いの関係性にもよりますから、迷わずにスパッと行かれる方もおられはします(スパッと見えていても、当然迷ったあげくに決断をするわけですが)。

いずれにしても、他者の離婚や修復への決断は早いと感じるものですが、そうした方も1年だったり、3年だったり、迷ったあげくの結果であることは多いものですね。

3、結論を出すための方法は?

では、迷いながらも、皆さんはどのように方向性を決めていると思われますか?ここはお答えが難しいところですが、少なくとも自分一人で自己完結されている印象はあまりありません。相手方の対応を見て判断をされる方が多いように思います。

ただ、ここでも一つ迷いが生じます。それは、妻や夫の対応を見るためのアプローチ自体が、離婚や夫婦の問題を進めてしまうのではないかという心配事です。ここは分かります。対応や反応を見るということは、事を進めるためのボタン掛けをするようなものです。今まで触れてこなかった部分に触れれば、問題があるという共通認識が夫婦の間に生まれるわけですから、当然に何も無かったかのような生活は難しいと思うわけです。

そうした共通認識を持った時に、相手方はどういった態度をとってくるでしょうか。

  •  しがみついてくるのか
  •  自分が「悪かった」「今後は努力するから」と言ってくるのか
  •  「好きにしてください」という対応をしてくるのか
  •  「一方的な気持ちを伝えてこないで」という態度を取ってくるのか
  •  「親を入れて、または第三者を入れて話し合おう、等
  •  何も言わず、何も触れず、事が通り過ぎるのを待つようなスタンス
  •   改めて考え、整理して話をしていこうという姿勢
  •  子どもはどうするのか、というように夫婦の問題には触れずに子どもの事だけを話してくる

言えばキリはありませんが、様々な態度や対応が見られるかと思います。相手方も混乱をして、丁寧に話ができない場合もありますが、その態度も、その人自身の表れですから、どれだけ受け止めてくれて、どれだけ丁寧に向き合おうとしてくれるか等、そうした事を見ながら進めてもよいのではないでしょうか。

行政書士松浦総合法務オフィス

当職は、離婚を推奨することも、修復を推奨することもありません。ご本人様の今後の人生をどう考えていくのか、どういった手段で検討していけばよいのか等に関しては、方法や進め方をお伝えします。他の方がどうされたか等のお話しもいたします。けれど、判断は下しません。そして実際、当職のクライアントの方は、自ら結論を出すことができています。

ただ、辛いなと思うのが、両親や友人などの第三者からの“離婚推し”との板挟みになっている方でしょうか。たとえば、自分の出した結論は夫婦関係の修復なわけですが、日々相談に乗ってもらっていたり、実家に別居をしていたりする方であれば、お世話になった方が離婚を促す中、「やっぱり修復をします」とは言いにくいようです。とはいえ、ご自身の人生ですから、自分の声を信じてみてください。そうでなければ、その後どういった結論になったとしても、後悔が生じてしまいますよ。

とはいえ、どのように考えていけばよいか、相手方に確認をしたらよいか等、分からないところは多々あるかと思います。他の方の考えも知りたいことかと思います。迷われたら、“迷い方”を知りに来られてください。迷う方法や確認の仕方を知らなければ、そこから解放されることもありませんよ。

Author:行政書士松浦智昌

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